市場で見っけ No.3 

この季節、使いたいのはオレンジの実。10月31日のハロウィンを前にカボチャ、つるうめもどきのオレンジが気になります。そんな中、昨日市場で仕入れたこちらの実、月桃ゲットウです。そんなに多く出回るものではありませんが、昨日は数軒のお店で見かけ、購入です。
月桃は、ショウガ科ハナミョウガ属、高さは約3メートル。熱帯から亜熱帯に分布し、日本では沖縄から九州南部に分布。沖縄ではサンニンと呼ばれるそうです。葉は長さ40から60センチ、幅15センチくらい、濃緑色で光沢があり楕円形。夏に長さ4センチくらいの提灯のような総状花序を付けます(総状花序とは、長く伸びた花軸に複数の花柄のある花が間隔をあけて付くこと、エビネ、ヒヤシンスなど)。果実は、2センチくらいの球卵形で中に灰色の種子が出来ます。葉の成分は、防カビ防虫剤、消臭剤、お香などに使用され、繊維は壁紙や障子紙として人気があるようです。種子を使ったお茶もあり、ミネラル豊富とか。ショウガ科なので冷え性の方にも良いとありました。沖縄では、月桃の葉にムーチー(餅)を包んで蒸し、旧暦の12月8日にかまどや仏壇、神棚に供え健康長寿祈願、厄除けをするのだそうです。色々調べていると、季節の変化の少ない沖縄では、月桃の実が色づくと秋の訪れ、葉に包まれたムーチーを見かけると冬の訪れを感じるとありました。季節の変わり目を感じる植物なんですね。
昨夜のレッスンでは、かおりさんが月桃の実を入れたアレンジをレッスンされました。今年になり、体調を崩されお休みされていたかおりさん。10月からKIHANAレッスンに復帰され、とても嬉しいです。次回は、90センチのアクリルスタンドの作品に挑戦です。かおりさん、今年もあと二か月ちょっと。思いっきりお花を楽しみましょうね。お帰りなさい!

更新日: 2012.10.20 (Sat)


市場で見っけ No.2



先日からスタートした“市場で見っけ”、またご紹介です。
10月のレッスンの為に何度か仕入れている実。最初は名前もわからず、そのバナナのような形と珍しいイエローの実に魅かれ購入。長尾さんたちに名前を聞かれても、“バナナン?”なんて名前を付けて呼んでいました。2度目の仕入れで、カンレンボクとわかり調べてみました。
カンレンボク(早蓮木)、木の高さが30メートルにもなる高木。開花は7,8月、花はボール状で淡緑色、実は10月から11月、黄緑色の長さ2.5センチの長い楕円形が多数集まりバナナのような集合果がつきます。用途として街路樹、家具などの工材。また果実、根、茎には抗がん効果のある成分が含まれていて、英語名happy treeとかcancer treeとか呼ばれるそうですが、副作用も強いので今は使用されていないそうです。中国では、生命力、繁殖力が強いことから、健康長寿、子孫繁栄に結び付け、喜樹とも呼ばれるとありました。
レッスンにお越しの日谷さんは、「私、この実大好き。近くの公園に木があるので、取ってドライにしたいな」と思ったそうですが、実が散ってしまって無理だったとおっしゃってみえました。

更新日: 2012.10.15 (Mon)


市場で見っけ!

今まで長く花市場に通い、これ何?と思うお花や植物に沢山出合いました。レッスンで珍しいお花をご紹介したり、時々おすすめフラワーやレッスン日記でも取り上げてきました。これからはもっとそんな機会が増えるといいな〜と思っています。そこで“市場で見っけ!”と題してシリーズ化してしまおうと密かな野望を抱いております^^今日はその第一弾です。
もうすぐハロウィン!市場では可愛いかぼちゃが出回るようになりました。そんな中、少し前から見かけるこちらの“ひょうたん”のようなかぼちゃたち。いつも暮れになるとお正月花レッスンのランをお願いする福岡商店さんの方から、このところよく勧められていたのですが…現在のKIHANAギャラリーには飾るスペースも無く、断念していました。昨朝も、シャリーベイビーを買いに行くと勧められ、「飾れないなら、食べなよ、美味しいよ」とのこと。こちらなんと食べると甘いのだそうです。「煮るんですか?」という私の問いに、「焼くとイタリアンみたい」とのお答え。昨夕のレッスンでその話になり、真理ちゃんも食べたことがあるそうなんです。皆さんはいかがですか?
調べてみると、かぼちゃの種類はとても豊富ではっきり断定はできませんが、“鶴首かぼちゃ”という品種に似ています。鶴の首に似ていることから名前がついたそうですが、写真のかぼちゃも鶴のほっそりした首に似ています。水分が多いので煮崩れして煮物には向かないようですが、スープやプリンにすると美味しいそうです。

更新日: 2012.10.13 (Sat)



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